先輩の声 2011年度入社 児童指導員 細見 厚子さん

細見 厚子 (2011年入社)

関西学院大学 社会学部 社会福祉学科
障害児通所支援事業 きぼうっこ 児童指導員

現在の仕事について

子どもが好きで発達障害児に関わる仕事がしたいと、発達障害児・者への取り組みを行っている「希望の家」への入社を決めました。半年間「グリーンホーム」で利用者の方の生活支援に携わった後、「きぼうっこ」に異動し現在に至ります。

「きぼうっこ」では発達障害を持つ子どもやその疑いを持つ子ども達がたくさん通っています。発達障害といっても、子どもたちの発達状態や特徴は一人ひとり違います。子どもたちの発達に合わせたプログラムを組み、日常生活における基本動作の指導や集団生活への適応訓練などの療育を通して、子どもたちの成長のお手伝いをしています。

仕事をする際に心がけていることは?

「きぼうっこ」には、臨床発達心理士や、言語聴覚士、保育士など専門的な資格を持つ職員がたくさんいます。子どもたちの発達状態に合わせてプログラムを作成し、遊びや運動、音楽等を通して楽しみながら苦手なことにも挑戦できるような療育を行っています。

まずは子ども達に「楽しい」と感じてもらう為にも、自分自身も子ども達と一緒に楽しむようにしています。例えば月2回の運動療法では大縄跳びをしています。職員が縄を回し、小学生の子ども達が跳ぶという単純なものですが、発達障害を持つ子ども達にとって、友だちとタイミングを合わせて跳ぶことは難しいことなのです。何度も練習を繰り返し、タイミングを合わせて3人で跳べた時には全員で感動し喜びを分かち合いました。

仕事を通してやりがいを感じる時は?

発達障害のある子どものほとんどは社会生活の中で必要なコミュニケーションや人とのかかわり方が苦手です。例えば、椅子にじっと座って過ごすことができない、友だちとの接し方が分からずに手が出てしまうなど様々な不適応行動があります。

不適応な行動には必ず原因があるので、子ども達の行動を冷静に観察し、「どのようにしたらできるようになるのか」を常に考えるように心がけています。できない事ばかりに目を向けるのではなく、できる事や得意なことを見つけて伸ばし、自信をつけてあげるようにしています。成長がゆっくりな子ども達ですが、子ども達の成長を職員や保護者の方と一緒に実感し、喜ぶことができることにやりがいを感じています。

希望の家に入社を決めた理由は

大学では児童福祉を専攻しており、卒業後は子どもに関わることができる会社に就職しました。たくさんの子ども達とかかわる中で、発達障害の疑いのあるお子さんと接する機会がありました。グループの輪に加わることはおろか、部屋にすら入ることができないお子さんの様子をもどかしそうに見つめるお母さんの姿を見て、発達障害のある子どもやそのご家族に対して、何かできることはないかと考え始めたことがきっかけで「希望の家」へ入社しました。初めて「グリーンホーム」を見学した時に、職員や利用者の皆さんがとても明るい印象だったので「希望の家」で働きたいと思い、入社後も前向きな気持ちで仕事に取り組むことができています。

福祉の仕事を目指す学生の皆さんへ一言

障害者福祉に対する認知度は少しずつ上がっていますが、これまで障害者と接する機会に恵まれなかった人たちにとっては、障害者福祉が良く分からないというのが現状だと思います。障害者福祉に携わる者として、そのような方たちに向かって情報を発信していくことも地域福祉の貢献につながっていく大切な仕事だと考えています。

発達障害の子どもとの出会いがきっかけとなり、自分が本当にやりたいことは何かを見つけることができました。いつ、どこでやりたいことが見つかるかは分からないので、ボランティアなど少しでも興味があることは、積極的に挑戦して欲しいと思います。最初は知識や経験がないのはみんな同じです。障害者福祉には、毎日の積み重ねを通して、自分自身も成長できる素晴らしさがあると思います。